難聴ってなあに?
聴力低下する主な原因は「年齢によるもの」や「外傷」など様々ですが、耳のどの部分に障害があるかで「感音性難聴」・「伝音性難聴」・「混合性難聴」などに大きく分けられます。
[年代別における聴力低下]
聴力のグラフにおいて、たて軸の「聴力レベル」が25dBの線よりも下側になると補聴器の使用を検討するレベルだと言われています。
難聴は徐々に進行することが多いため、聴力が低下していることをはっきりと自覚しにくいのも確かです。ご自分の耳の状態が今どうなっているのか把握する事はとても大切です。
〇聴力が落ちてくるとどんな問題があるのでしょう?
聴力が低下するということは、単純に小さな音が聞こえにくくなるということだけではありません。最も重要なのは言葉が聞き取りにくくなるということです。
言葉が聞き取りにくくなると会話の内容がわからなくなってきます。人と話をすることや外出したりすることが面倒に感じ、家に引きこもりがちになったり疎外感を感じるようになり、社会から孤立してしまうようになります。
また、耳からの情報が脳に伝わりにくくなり脳への刺激が減ってきてしまうので、認知症やうつ状態になりやすくなるという報告もあります。
難聴の問題はコミュニケーションの問題であり、本人だけの個人的な問題ではなく社会全体にまで影響する問題だといえます。
そうした状況にならないようにするには周囲の理解や協力が不可欠です。聴力の低下は自覚しにくいものです。
だからこそ周りの人たちが気付いてあげることが大切になってきます。
本人だけの問題ではなく、家族や周囲の問題であることを理解してもらうことが先かもしれません。聴力低下の問題を本人が自覚し、納得することがスタートとなります。