補聴器用電池(冬の上手な使い方)
補聴器をお使いの方で、(電池の持ちが悪くなった)(電池を替えたばかりなのに音が出ない)など訴えられることがあります。そういった訴えは実は冬場に多いです。
なぜでしょうか?今日はそのことについてご説明いたします。
補聴器で使用される電池は「空気電池」という電池です。使用するときにシールをはがしてから使います。細かい事は省きますが簡単に言うと、電池の中の化学物質が空気中の酸素に触れることで電気が流れるような仕組みになっています。なので使用前にはシールで蓋をしてあるわけです。
電池の中の化学物質は、温かいと活発に活動し、寒いと鈍ります。なので気温の低い冬場は、電池の活動が鈍ってしまっているわけですね。
では、冬場の補聴器用電池の使用上の注意点をあげていこうと思います。
〇電池寿命を縮める3大要因
〇低い温度 〇乾燥 〇二酸化炭素
冬場はこの条件が揃いやすいというわけです。
1、お部屋の喚起はこまめに。
乾燥と二酸化炭素によって電池寿命が短くなる事があります。
2、乾燥ケースに入れないで。
補聴器本体は乾燥ケースで充分に乾燥させる必要がありますが、電池は乾燥してしまうと寿命が短くなりますので注意してください。
3、電池交換の後は少し待つ。
気温が低いと化学反応が鈍くなるので、すぐに補聴器が作動しないなんてことがありえます。
手のひらなどで電池を温ると反応が良くなる場合があります。
電池が十分に反応していなければ、電池チェッカーを使っても十分に表示されません。電池の不良ではない事がほとんどです。
*ワイヤレス、ブルートゥース、ノイズキャンセリング機能などをご使用の場合も電池の消耗は激しくなり、寿命が短くなります。
冬場の電池の反応や寿命は環境温度が大きく関係しているという事を覚えておいてください。
クロサワで快適な補聴器生活を!!