感染予防
連日、報道されておりますが（新型コロナウィルス）の感染が拡大しています。しかし相手は見えない敵、感染しないよう予防を心がけていくしかありません。
色々なところで繰り返し言われている事でもありますが、メガネ店ならではの視点も交えて、おさらいしてみたいと思います。
眼からも感染する。
目の粘膜（結膜）からウイルスが体の中に入る（感染する）可能性があるそうです。
眼は「むきだしの臓器」とも言われ「呼吸器症状を引きおこすウイルスを含む飛沫や体液は、結膜上皮を容易に汚染し、目合併症や呼吸器症状を引き起こす可能性がある」との事。
つまり、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザなども含む「ウイルスは目からもうつることがありえる」と言う事ですよね。実際、発祥の地であるとされる中国の武漢では、マスクを着用した（眼科医）が何名も感染しているとの事です。
メガネは有効か？
では、眼鏡を使えば感染から目を守れるのでしょうか？
眼鏡を装用すれば新型コロナウイルスの飛入を、ある程度は抑えることができるそうです。ですが完全にという事ではありません。
側面や上下の隙間から、ウイルスが侵入する可能性はあります。しかし、無いよりはずっと良いはずです。物理的に眼の周囲をガードしている訳ですから。
ではどんなメガネが良いのでしょう？
普通に考えれば、出来るだけ密閉度が高いものですが、ゴーグルや（花粉用メガネ）などが該当するでしょう。度付きレンズが入れられるタイプもあります。普通のメガネならレンズの部分の面積が大きいものの方が良いでしょうね。あとはテンプルや智の部分が太目だったり。とにかく顔をカバーする面積が少しでも広いものって事です。お洒落とかカッコイイとかは、この際別にして（笑）
コンタクトレンズ装用者はこれを機にメガネにされても良いと思いますし、どうしてもコンタクトというのなら、（度なし）の伊達メガネでもいいのでは？
コンタクトレンズ装用者は装着する時、外す時に直接目に触れます！目に触れる前後に十分な手洗いを行ってください。ワンデータイプが望ましいですがそれ以外は消毒やこすり洗い、しっかりとすすぐ、などの手入れはしっかりと行いましょう！
やっぱり手洗い！
（手洗い、うがい）と言われますが、やっぱり感染予防には重要だそうでウイルスが付いたテーブルや椅子、電話、PC、タブレット、など多数の人が共用する物を触って、そのまま手で目をこすったりさわったりした場合にもウイルスに感染する可能性 があります。 しっかりと手洗いする事が感染症予防の基本だそうです。
基本的な対策は、手洗い（石鹸による十分な手洗い）、あるいはアルコール等で消毒すること。
絶対に洗っていない手で目をさわらないようにしてください。
目をさわらない・こすらないが重要だそうです。花粉症の季節にこれはキツイかも知れませんが・・・頑張りましょう！
石鹸やハンドソープなどで15秒以上洗うことが望ましいとされているようですが、石鹸やハンドソープを使用するにあたって非常に大事な点があるのです！！
泡で優しく！？
石けんやハンドソープは、そのままだと白く見えますよね？
それって脂と仲良くなる分子や水と仲良くなる分子がバラバラになった状態なのだそうで、光を乱反射する事で白く見えているんだそうです。
この状態ではあまり石鹸本来の力を発揮できてないので、まず水分を含ませて良く泡立てる事！そうする事でおっきな泡（シャボン）が出来ます。その泡は薄い膜で無色透明です。これは先ほどまでバラバラだった分子が一列に同じ方向をむいて並んで結合した状態なんだそう。この状態こそが汚れを浮かす、石鹸やハンドソープの力を最大限に発揮できる状態！これを利用して手指についた汚れやウィルスを浮かして流してしまうんですね。
洗い方にもポイントが
泡だけが皮膚表面を行き交うことで、脂と仲良くなる部位が、いろんな角度から汚れを浮かします。イメージとしては女性がメイクを落とす時、指でゴシゴシ、手のひらでゴシゴシ磨かないですよね？泡を当てるようにして優しく手を動かし、水に流す時も、ピシャピシャと掛けて洗い落とすだけですよね？
男性から見るとこれで落ちてんの？って洗い方ですが、これが実は一番良く化粧が落ちるそうで、しかも肌を傷めない。肌の構造は顔も手も同じです。
また流水でしっかりと洗い流すことで、手指についたウイルスや菌を取り除き、感染を防ぐことに繋がります。
また速乾性の消毒用アルコールで手指をしっかりすり合わせることで、より効果的な予防が期待できます。
ゴシゴシ力をいれてこするのも見かけますが、それでは汚れを皮膚にこすりつけたりで逆効果。肌を痛めてしまう可能性も。
手は洗った。ん？メガネは？
手はしっかり洗えました。ではメガネは洗わなくていいのか？という疑問が湧いてきます。顔（眼）をガードする役割も持つメガネですから当然何かが付着していてもおかしくはありませんよね。やはりメガネも帰宅したタイミングで、よく洗った方が良さそうですよね？
メガネの洗い方
メガネを洗う時は、水を使いましょう。お湯を使いたくなるかも知れませんが、レンズやフレーム素材を痛めてしまう場合があります。
必ず水で洗いましょう。
ただお水で流せば良いのか？ちょっと不安です。では手と一緒に石鹸やハンドソープを使ってもよいでしょうか？ダメなんです。 酸性やアルカリ性のものを使用すると、レンズに施されたコーティングを剥がす恐れがあります。
必ず中性洗剤にして下さい！
台所用の液体中性洗剤を良く泡立てて使うのも良いのですが、こういった物もあります。
泡で包んでメガネ全体を水洗い出来ます。よ～くお水で流すところがポイントになるでしょう。そのあと水分を押さえるように拭き取ります。あまりゴシゴシやらないほうがレンズなどを痛めなくて良いです。特に金属パーツは水分の拭き残しがあると錆の原因になる場合がありますのでご注意を。
過信はしない
手洗いにしろ、メガネを洗う事にしろ、（良く泡立てる）とか（優しく洗って良～く流す）とか、いつもより少し注意してやるだけで効果が違ってくる場合があります。個人的には今までに人類が経験したことのないウィルスですから、注意しすぎるってことは現段階ではないのかな？と思います。何せまだ良く分かってない訳ですから。
自分が感染するリスクを減らすだけでなく、人に感染させるリスクも減らすことが出来るわけです。最近では１０代、２０代の方でも重症化してしまう事例もでていますしね（自分は大丈夫）という過信をしないようにしましょう。