スマホ内斜視??
「スマホ内斜視」ってご存知でしょうか?
2016年に韓国で初めて報告され、10代以下の小児~10代を中心に急増しています。
スマートフォンをはじめ、携帯ゲーム機器やタブレット端末などの長時間使用に原因があるのでは?
といわれています。
急性内斜視の患者が急増中!
医学的な原因は究明されていませんが国立成育医療研究センターは「スマホなどの過剰使用により、斜視の発症や悪化を招く可能性がある」との論文を発表し、注目を集めているようです。
発症のメカニズム
近くを見る場合、通常は眼球を内側に向ける筋肉が縮みます。
これは眼球を内側に寄せて焦点に合わせるためですが、スマートフォンなどを長時間にわたって凝視すると、その筋肉が縮んだままになり元の状態に戻りにくくなります。
その結果、目の発達が不十分な小児から10代の若者にかけて急性内斜視を発症する恐れがあるとのこと。
スマートフォンなどのデジタル機器使用時の目からの距離が平均20cmと距離が短いこと、
読書などと比べて視線を動かす範囲が狭いことも一つの要因として考えられています。
症状
一般的に急性内斜視では、以下のような症状が表れます。
<症状>
- 両眼で見たときに物が二重に見える(複視)
- 寄り目になる など
<治療法>
〇スマートフォンの使用と、近くを見るのを控えて目を休ませるようにする。
〇改善しない場合は像を移動させることのできるプリズムレンズの眼鏡で複視を矯正する
〇手術で内直筋の位置を変える。
家族で取り組む
子どもは楽しいと夢中になって、疲れを感じないことが急性斜視の発症につながる理由の一つとして挙げられます。
<デジタルデバイスとの付き合い方>
- ・スマホなどのデジタルデバイスは時間を決めて使用しましょう
- ・デジタルデバイスは目から30cm以上離して見るようにしましょう
- ・10~20分に一度は休憩して遠くを見るようにしましょう
- ・スマートフォン利用後は目を動かしてリフレッシュしましょう
- ・気になる症状があったら、早めに眼科を受診しましょう
子どもは大人の習慣ひとつひとつを観察し、その行動を真似ています。
まずは大人が自ら真剣に取り組む姿をみせることで、その大切さを子どもに伝えることができるのではないでしょうか?